大きなヒルサックス損傷と広範囲腱板断裂を伴う反復性肩関節脱臼の3例

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抄録

<p>【はじめに】前方関節唇損傷・大きなヒルサックス損傷・広範囲腱板断裂(以下,3部位損傷)を伴う肩関節前方脱臼(以下,肩脱臼)に対し,関節唇修復・ヒルサックス損傷部へ腱板修復した3例を報告する.【症例1】80歳,女性.台座より転落し,右肩脱臼.術前(屈曲30°/外旋30°/内旋不可),MRI上3部位損傷を認めた.術後2年(140°/60°/L1),腱板断裂・脱臼なく経過している.【症例2】71歳,男性.段差に躓き転倒し,右肩脱臼.術前(90°/20°/L1レベル),MRI上3部位損傷を認めた.術後8カ月(140°/50°/L1),腱板断裂・脱臼なく経過している.【症例3】61歳,男性.掃除中に滑って転倒し,右肩脱臼.易脱臼性のため手術目的で当科紹介.術前(90°/20°/Hip),MRI上3部位損傷を認めた.術後2年(140°/60°/L1),腱板断裂・脱臼なく経過している.【結語】3部位損傷を伴う肩脱臼に対する関節唇・腱板修復は有用な術式と考えられた.</p>

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