タブレットを用いたチャンツ暗唱の自己評価—第3学年児童の内省と発音面に焦点をあてて—

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タイトル別名
  • Self-assessment of Chant Recitation with a Tablet: Characteristics of Self-reflection and Pronunciation in Children

抄録

<p>本稿では,小学校第3学年の児童がタブレットを使用して,チャンツを録音する・聞く・振り返る活動の様子,指導する教師の実践,活動中の児童の意識調査,英語母語話者による児童の発話の評価結果を報告する。実践は,2021年2月から3月に3クラス96名を対象として行った。2月に第1回目,3月に第2回目の録音と質問紙調査を実施した。使用したチャンツは『Let’s Try 1』Unit5のWhat do you like?である。第1回目の録音前に2回ほど視聴・練習し,児童自らがiPadを用いてチャンツを録音した。録音後,質問紙(6項目・4件法)に回答し,自由記述欄に感想を記入した。その後,2回授業を行いそれぞれ導入時に2回練習をして,第1回目と同じ手順で第2回目の録音を行った。同様に質問紙にも回答・記述した。主な結果は以下の3点にまとめられる。第1に,録音時は9割の児童が楽しいと感じている一方,4割程度の児童は緊張感を覚え,4割程度は自分の発話を否定的に捉える児童がいた。しかし同時に,9割を超える児童は,自信を無くした状態で留まるのではなく,下手だったから次はもっと頑張ろうと前向きな気持ちを持っていた。第2に,児童の内省を通して,自己肯定感や学習意欲を高める指導の重要性が再認識された。第3に,英語母語話者は児童の発音をおおむねわかりやすいと捉えていたが,ある程度の日本語訛りを感じていた。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390296123104905728
  • DOI
    10.57539/telesjournal.43.0_1
  • ISSN
    27585514
    13462504
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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