繫辞的エンコードの「内包」と「外延」の分析をめぐって : 通言語的概要

書誌事項

タイトル別名
  • For an Analysis of Intension and Extension of Copular Encoding(s) : A Cross-linguistic Outline

抄録

本稿はコピュラ「繫辞」について論じている。通言語分析を通して、コピュラの「内包」と「外延」を考察し、いくつかの意味的要素を研究している。哲学の歴史では真理値の意味が分析され、自然言語では形の起源やシンタックスが研究されてきた。本論文では「内包」とされる「特徴の付与」を確認し、様々な言語のコピュラを比較する。主語優先言語(subject prominent language)と主題優先言語(topic prominent language)の「特徴の付与」の範囲が大いに異なっていることは明らかである。特に日本語ではコピュラの「外延」を見ると、特徴の一つとし て「ウナギ文」と呼ばれるものがある。だが、主語優先言語の中でも同じ「外延」が見られるわけではない。例えば、「年齢」や「体の基本的な要求」などの表現では、言語化が異なっていることがある(例 : コピュラやhaveに当たるものなどが見られる)。「内包と外延」の視点からコピュラの存在に関して、新展開を期待できる可能性があることを提起している。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ