書誌事項
- タイトル別名
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- キリツ ・ ホコウ レンシュウ ノ コンプライアンス ガ イチジルシク テイカ シテ イタ ニンチショウ カンジャ ニ タイスル カイニュウ
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抄録
本研究では立ち上がり,歩行についての行動レパートリーは有しているが,それらの練習行動が定着しない認知症患者を対象として,行動分析学的な介入を実施した.対象者は80代,女性.診断名は頸髄(C3-6)不全損傷で,認知症を合併していた.自発性,発動性の低下が見られ,とくに起立・歩行練習において拒否が見られていた.練習拒否の原因として「寒さ」,「上肢痛」が嫌悪刺激として機能している可能性が考えられた.これに対し「電気ストーブ」による「暖かさ」の提供と,「痛みの増強」を回避するためにマッサージを導入した.また,起立・歩行練習量を測定し,グラフ化してフィードバックした. 結果,介入後には起立,歩行量ともに著明に増加し,ベッドと車いす間の移乗など他の移動動作能力も改善した.以上のことから,今回の介入は,有効に機能したものと考えられた.
収録刊行物
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- 行動リハビリテーション
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行動リハビリテーション 3 (0), 67-73, 2014-03-01
行動リハビリテーション研究会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390296199281136384
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- NII論文ID
- 40020133890
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- NII書誌ID
- AA12588470
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- ISSN
- 27587924
- 21866449
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- NDL書誌ID
- 025605135
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可