森林および降雨の変化が土砂災害に与える影響についての予備手検討
書誌事項
- タイトル別名
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- Preliminary analysis of the impact of forest and rainfall changes on landslides
説明
<p> 降雨による土砂災害の発生および規模は誘因(作用外力としての降雨特性)と発生対象場の素因(地形,地質,森林植生等)の2要因によって規定される.従って土砂災害に関する研究は,研究①:作用外力としての降雨特性と土砂災害の関係を中心としたもの,研究②:素因と土砂災害の関係を中心としたもの,の2つに大きく区分される.研究①において,古くは実効雨量等の降雨特性の評価と土砂災害,近年では気候変動に伴う将来的な降雨特性の予測までを含めた降雨特性の長期的な変化と土砂災害の関係についての多くの研究が存在する.また研究②においては森林植生には一定程度の土砂災害防止機能があり,またその状態は社会経済の動向によって大きく左右されることから,森林植生の変化と土砂災害の関係に関する多くの研究が存在する.</p><p> しかしながら誘因としての降雨特性と素因としての森林植生の数10年スケールでの両者の長期的変化が土砂災害の発生および規模に与える影響について検討した研究は殆ど存在しない.本検討ではこの点に着目し,極めて単純な予備的検討を行ったので報告する.</p>
収録刊行物
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- 日本森林学会大会発表データベース
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日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 179-, 2023-05-30
一般社団法人日本森林学会