森林生態系多様性基礎調査を用いた森林所有と森林現況の実態把握

DOI
  • 宮本 麻子
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所森林管理研究領域

書誌事項

タイトル別名
  • Analysis of the forest ownership and forest resources using Japanese National Forest Inventory

抄録

<p> 土地所有と森林資源・管理については欧米を中心として1990年代頃から森林構造の差異、景観構造・林齢・伐採パターンへの影響、伐採率の違い等に関する研究が行われ、近年では生物多様性への影響に着目した研究が行われている。所有者が混在するランドスケープにおいては、異なる所有形態と管理特性の両方が生物多様性に影響を及ぼすことが明らかにされている。しかし、既往研究のほとんどは公有(国有)か私有かの違いを論じているのみであり、多様な所有形態についての報告は少なく、知見の集積が求められる(Mölder2021)。我が国を対象としては、農林業センサス等の統計情報を用いた報告が多数みられるが、センサスからは樹種や林齢に関する情報を得ることは難しい。</p><p> 本報告では我が国での森林所有とその資源・管理現況について、まずは広域・基礎的な知見を得ることを目的とし、森林生態系多様性基礎調査の情報を用いて所有形態(国有、公有、共有、団体、個人など)と資源状況を明らかにした。本研究はJSPS科研費 JP20H00057の助成を受けたものである。また森林資源調査データ解析事業(第3期)の提供を受けた。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390296265975085824
  • DOI
    10.11519/jfsc.134.0_210
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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