国立公園の環境価値と利用者負担政策の評価手法開発に関する研究

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タイトル別名
  • Research on the development of evaluation methods for environmental value and user fee policies

抄録

<p>近年、ビッグデータと呼ばれる大規模情報の利活用に対して、幅広い分野で注目されている。環境評価の分野でも顕示的な選好を把握できる点や、十分なサンプル数による分析結果の信頼性の点から有効だと考えられており、ビッグデータから特定の場所を経済的に評価する研究が増加している。</p><p>環境価値の評価手法は多くある中で、トラベルコスト法がある。この方法では訪問者の属性及び旅行費用をもとに、訪問1回あたりの価値を算出する。従来は現地アンケート調査が主流だったが、特定の時期、場所を訪れた訪問者の情報しか得られないという課題があった。</p><p>本研究では、ビッグデータを用いて大山隠岐国立公園内にある大山における環境価値を評価する。本研究で使用するNTTドコモの「モバイル空間統計データ」は、NTTドコモと契約している携帯電話の位置情報データでありサンプル数が多く、従来の手法と比較して結果の信頼性が高いと言えよう。また、24時間365日の情報が取得できるため、訪問価値の季節変動及び年度推移の計算が可能であり、より深い環境価値の特質を提示できる。本研究は、国立公園の利用と環境保全の両立を目指す政策立案に寄与するものである。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390296265975133696
  • DOI
    10.11519/jfsc.134.0_244
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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