釜ヶ峰アベマキ巨木林の林分構造と成立過程

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タイトル別名
  • Stand structure and regeneration process of a well-developed <i>Quercus variabilis</i> stand on Mt. Kamagamine

抄録

<p>広島県庄原市口和町に位置する釜ケ峰山国有林の釜ヶ峰アベマキ・アカマツ遺伝資源希少個体群保護林を調査対象とした。本アベマキ林は、国内でも稀有な規模のアベマキ巨木林と指摘されている。本ポスター発表では、施業履歴に関する文献調査、現地での毎木調査、アベマキから採取した円盤を用いた年輪解析結果に基づき、アベマキ林の林分構造と成立過程について報告する。毎木調査の結果から、本アベマキ林は、ブナ老齢天然林に匹敵する森林蓄積を有することが明らかとなった。年輪解析結果からは、林齢は約140年であり、1940年代と1960年代の2回にわたって、劣勢木が被圧から開放される大きな攪乱イベントがあったことが推測された。文献調査から、1884年に新植・萌芽更新が実施されたこと、1940年代に形質不良木の伐採が計画されたことが確認された。これらの結果は、1960年代の攪乱イベントを除いて、年輪解析結果と概ね一致し、本アベマキ林は、人為的に仕立てられた二次林であることが明らかとなった。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390296265975148544
  • DOI
    10.11519/jfsc.134.0_309
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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