Y-N理論を用いたウルシ林のサイズ分布予測と林分の最大漆液収量の推定

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タイトル別名
  • Predictive the size distribution of <i>Toxicodendron vernicifluum</i> planted

抄録

<p>平成27年、文化庁が平成30年をめどに国宝・重要文化財建造物の保存修理において日本産漆の使用を目指す通達を出したため、現在日本産漆の需要は高まっているが、ウルシ林の造成や管理の手法については不明な点が多い。本研究では岩手県北のウルシ林53林分を調査して得られたデータより、Y-N理論を用いた直径階別出現頻度分布予測モデルの作成を試みた。Y-N曲線の逆数式に含まれるパラメータA、B、そして植栽木の残存本数を目的変数としたときに上層高、地位指数、植栽密度を説明変数として想定した。基本構造として、パラメータA、B、そして植栽木の残存本数は上層高の増加とともに減少する傾向が認められた。また本研究では、今回作成した予測モデルを使い、既存の個体別漆液採取量のデータを援用し、植栽密度と現存密度、平均胸高直径から、地位指数別に林分当たりの漆液の最大収量の予測を試みた。その結果、たとえば地位指数が12で植栽密度3000本/haの場合、平均DBH 13㎝前後で林分当たりの漆液収量が最大となることが予想された。今後、現実に則したものかどうか、実際の現場の状況と照合する必要がある。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390296265975163136
  • DOI
    10.11519/jfsc.134.0_357
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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