核SNPによるグイマツ育種母材の遺伝構造解析とフェノロジーの系統間比較

DOI
  • 福田 陽子
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター北海道育種場
  • 三嶋 賢太郎
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター東北育種場
  • 花岡 創
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター北海道育種場
  • 平尾 知士
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター
  • 永野 聡一郎
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター

書誌事項

タイトル別名
  • Variation in phenology of Kuril larch plus trees in relation to genetic structure revealed by SNP analysis

抄録

<p>北海道で活用されているグイマツ育種母材の多くは、サハリン南部または千島列島から導入されたと考えられているが、詳細な来歴が明らかではないクローンが多い。一方、サハリン由来のグイマツと千島列島由来のグイマツとでは開葉および黄葉フェノロジーが異なることが示されている。育種母材の系統関係は育種を効率的に進める上で重要な知見となることから、グイマツ育種母材111クローンを対象に核SNP遺伝子型による主成分分析を行い、そのうちの35クローンについて黄葉の早晩を評価して遺伝構造との関係性を検討した。黄葉の早晩は、北海道育種場内で2021年10月9日と10月21日の2回、UAVを用いて撮影した画像より取得した個体ごとの樹冠の色要素(RGB値)に基づいて評価した。予備調査により針葉のクロロフィル含量と高い相関を示した赤の相対値(R/(R+G+B))について、撮影日、主成分分析によるグループ、グループ内クローンを変量効果とする一般線形混合モデルによる解析を行なった結果、撮影日とグループの効果が大きいことが明らかになり、黄葉フェノロジーの特性は核SNP遺伝子型の主成分分析によるグループ分けを反映していると考えられた。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390296265975178752
  • DOI
    10.11519/jfsc.134.0_378
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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