成長特性の異なるスギ品種間での樹幹加温に対する発現変動遺伝子解析
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- 宮崎 祐子
- 岡山大学学術研究院 環境生命科学学域
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- 東 若菜
- 神戸大学大学院農学研究科
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- Uchiyama Christmas
- 神戸大学大学院農学研究科
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- 高木 正博
- 宮崎大学農学部附属フィールド科学教育研究センター田野フィールド
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- 石井 弘明
- 神戸大学大学院農学研究科
書誌事項
- タイトル別名
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- Transcriptome analysis in response to trunk heating between Japanese cedar clones with different growth characteristics
抄録
<p>日本の主要造林樹種の一つであるスギでは、選抜された精英樹の成長特性の把握が行われてきた。本研究では、初期評価で早生型(系統名:ヤイチ)および晩生型(系統名:メアサ)と評価された2系統について、夏季および秋季において形成層帯で発現変動する遺伝子群について解析し、系統の肥大成長に関連する成長特性を説明するメカニズムを遺伝子発現レベルで理解することを試みた。</p><p> 2020年11月および2021年7月に、2系統4個体ずつから形成層帯を含む内樹皮を採取し、RNA-seqを行った。早生型および晩生型の比較を行った結果、早生型で高く/低くなった遺伝子はそれぞれ3000程度であった。早生型で発現が高くなっていた遺伝子群には、GO解析の結果、細胞分裂に関与する遺伝子が多く含まれていた。また、早生型で発現が高くなっていた遺伝子群の発現量は、形成層活動時期である7月に採取した試料で高い傾向にあった。また、早生型では11月でも関連する遺伝子群の発現が高く保たれていた。これらのことから、系統の肥大成長特性は細胞分裂に関与する遺伝子の発現特性で説明が可能であること、さらに秋季においても遺伝子発現が高いことも影響していることが示唆された。</p>
収録刊行物
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- 日本森林学会大会発表データベース
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日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 428-, 2023-05-30
日本森林学会