基岩地下水の考慮で分布型流出モデルの挙動はどう変わるのか?

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  • How does the consideration of bedrock groundwater affect the behavior of the distributed rainfall-runoff model?

抄録

<p>山地森林流域において、基岩地下水が流出形成に重要な影響を及ぼすことが明らかになってきた。ここで、土壌と基岩は地下水を介して相互に作用しながら異なる機構で流出を形成しており、また基岩が流出形成に及ぼす影響は流域スケールによって異なる。流出モデルを用いた現象の再現・予測にはこれらの土壌-基岩地下水のプロセスの考慮が求められるが、土壌と基岩を明示的に扱う物理的な分布型流出モデルはほとんど無く、基岩の考慮が流出モデルの挙動に及ぼす影響も明らかになっていない。そのため本研究ではまず、これらを考慮した物理的な分布型流出モデルBLock Aggregation of Darcy’s law Elements model (BLADE) を開発し、森林流域への適用結果を基に検証を行う。さらに土壌と基岩を明示的に扱うBLADEの特性を活かし、基岩を考慮する場合と考慮しない場合のそれぞれに対しマルコフ連鎖モンテカルロ法とベイズ推論を行うことで、流出の再現精度やパラメータ推定およびそれらの不確実性に対し基岩の考慮がどのような差を生むか調べる。対象の山地森林流域は神奈川県丹沢山地大洞沢流域 (49.4 ha) で、2011〜2017年の観測値を基に検証する。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390296265975329664
  • DOI
    10.11519/jfsc.134.0_537
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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