溶出実験による風化花崗岩山地の地下水・渓流水のシリカ濃度形成機構の検討

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タイトル別名
  • Discussion of hydrochemistry of silica in ground- and stream water by leaching experiments of weathered granite

抄録

<p>本研究では、溶出実験によって、地下水のシリカ濃度は水と土壌の接触時間の長さで決まるのか、接触する母材の風化度合いで決まるのか考察した。観測は滋賀県南部に位置する桐生水文試験地で行った。桐生における地下水のシリカ濃度は浸透過程では観測井戸が深くなるほど上昇し、飽和地下水帯に到達すると一定値に収束すると報告されている。桐生試験地内の15地点で土壌と基岩を採取し、絶乾後の粒径2mm以下の試料を用い、それぞれ試料と水の比率を1:5、1:10、1:20に調整し、0時間から120日までの計16回計測した。その結果、同地点間の比較において水に対して土壌の割合が大きいほど、濃度の上昇速度は大きかったが、平衡時の到達濃度に差が見られなかった。また、試料と水の比率が1:10の実験では、どの地点も時間が経過するほどシリカ濃度が上昇し、多くの地点では30日から90日の間で平衡に達したが、120日時点で、平衡に達しない地点もあった。ほぼ全ての地点で平衡濃度は8.0~9.0mg/L程度に収束した。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390296265975343104
  • DOI
    10.11519/jfsc.134.0_539
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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