<b>PicoGene</b>を用いて「現場で」「迅速に」<b>マツタケシロ</b>をマッピングする

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タイトル別名
  • Mapping <i>Tricholoma matsutake</i> mycelia "in the field" and "quickly" using <b>PicoGene</b>

抄録

<p>アカマツなどの樹木根と共生するマツタケ(Tricholoma matsutake)は、その生活環の大部分が土壌中で進行する。そのため、生育実態の全容解明には、マツタケが自生する林の土壌を現場で調べることが有効となる。本研究では、ポータブルPCR装置「PicoGene」を用いて土壌中のマツタケの在不在を、現場で、迅速に、判定する手法を開発するため、以下4点を検討した。</p><p>①マツタケ特異的な蛍光標識プローブの検討。種特異性が高いSSRマーカー内、及びゲノム内の繰り返し配列が多い部位にプライマーとプローブを設計し有効な組み合わせを得た。②PicoGeneで機能する試薬とPCR条件の検討。設計したプライマー&プローブのセットを用いて、10分~20分程度でマツタケの検出が可能になった。③少量土壌からのマツタケDNA粗抽出法の検討。数十㎎のマツタケシロ及びその周辺土壌を物理的及び化学的処理して得た核酸粗抽出物をテンプレートとして、②と同条件で解析が行えた。④現場での検証。長野県伊那市のマツタケシロ近傍の複数点で、地表から5cm程度までの土壌を採取し、①~③で開発した手法をもとに解析を実施し、マツタケの在不在が判定できた。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390296265975429888
  • DOI
    10.11519/jfsc.134.0_653
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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