リハビリテーション拒否を続ける認知症患者に対するアイスを報酬とした介入

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  • リハビリテーション キョヒ オ ツズケル ニンチショウ カンジャ ニ タイスル アイス オ ホウシュウ ト シタ カイニュウ

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リハビリテーションを拒否する入院中の認知症患者に対し,理学療法への参加行動を増加させる目的でアイスを強化刺激として導入した.ベースライン期において,対象者が実施した平均訓練種目数は0.1種類であった.介入開始後,Phase(以下,P)1では4種類,P2では5種類,P3では9種類に訓練種目数が増加した.食べたアイスの平均口数は,P1で6口,P2で4口,P3で2.7口となった.理学療法拒否など不適切な言動の出現回数は,ベースライン期1日平均6.0回であった.介入開始後のP1では5.7回,P2では4.0回,P3では1.7回となり,最終2日間は不適切な言動が無かった.訓練中のお礼の表出回数は,ベースライン期では0回,P1で 0.4 回,P2で1.4回,P3で4.7回となった. 以上のことから,今回行った介入は理学療法への参加行動を促進するうえで有効に機能したものと考えられた.

Journal

  • Behavioral Rehabilitation

    Behavioral Rehabilitation 6 (0), 23-27, 2017-03-31

    Society for the Sudy of Behavioral Rehabilitation

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