公民教育にとっての社会学と生き方の問いかけ
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- 片田 孫 朝日
- 灘中学校・高等学校
書誌事項
- タイトル別名
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- Opening Up Discussions about Sociology and Ways of Life within the Context of Civic Education
抄録
<p>筆者は大学院で社会学を学び、博士の学位を取得した後に、中高一貫校の公民科の教員になった。中学・高校での授業を通じて、社会学は公民教育にとって非常に役に立つと感じできた。勤務する学校は私立の進学校であり、特殊な学校である。そのことは承知の上で、この報告では自分の授業をふりかえり授業内容を具体的に示しながら、公民教育にとっての社会学の積極的意義について述べたい。社会学的な思考法という考え方の面と、貧困など社会問題についての社会学の知見という内容面から、それを述べる。</p><p>次に、筆者は授業の進め方の一つとして、ワーク・ライフ・バランスのように生徒にとって身近で重要な公共的課題を積極的にとりあげ、それを生徒が将来の自分の生活や生き方とつなげて考えられるようにとり組んできた。また、筆者自身の市民としての公共的課題へのとり組みや、父親としての育児についても、そこでの経験や問題を紹介したり、分析してみたりしている。教員が、自分の生活や生き方を社会学的に語ることは、生徒たちに社会学の魅力を伝えることにもなっていると思われる。</p>
収録刊行物
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- フォーラム現代社会学
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フォーラム現代社会学 21 (0), 55-63, 2022
関西社会学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390296365254901888
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- ISSN
- 24239518
- 13474057
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可