上部消化管内視鏡検査後に発症した特異な食道狭窄の1例

  • 早坂 あかね
    東京女子医科大学附属八千代医療センター 耳鼻咽喉科・小児耳鼻咽喉科 東京女子医科大学病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科
  • 三枝 英人
    東京女子医科大学附属八千代医療センター 耳鼻咽喉科・小児耳鼻咽喉科
  • 門園 修
    東京女子医科大学附属八千代医療センター 耳鼻咽喉科・小児耳鼻咽喉科
  • 前田 恭世
    東京女子医科大学附属八千代医療センター 耳鼻咽喉科・小児耳鼻咽喉科
  • 伊藤 裕之
    東京女子医科大学附属八千代医療センター 耳鼻咽喉科・小児耳鼻咽喉科
  • 太田 正穂
    東京女子医科大学附属八千代医療センター 消化器外科

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Uncommon Esophageal Stricture after Upper Gastrointestinal Endoscopy
  • ジョウブ ショウカカン ナイシキョウ ケンサ ゴ ニ ハッショウ シタ トクイ ナ ショクドウ キョウサク ノ 1レイ

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説明

<p>症例は64歳男性である。2カ月前,健診で食道粘膜の異常を指摘されたため上部消化管内視鏡検査を受けた。検査中,ルゴール染色を行った直後から激しい痛みとともに嚥下困難が出現した。その後,嚥下困難が改善しないため,当院を受診した。上部消化管透視検査で,頸部食道の高度狭窄が指摘された。上部消化管内視鏡で観察を行うと,狭窄部は右側に柔らかく深い陥凹底を,左側に硬く瘢痕状の陥凹底を形成し,両陥凹間に小瘻孔が存在した。頸部外切開により狭窄部分を観察すると,頸部食道右側壁が断裂し,食道内腔に倒れこみ癒合することで狭窄を形成し,食道外膜により偽腔を形成していた。断裂した食道壁を修復し,食道皮膚瘻を造設した。4週間後,食道内腔の損傷の治癒したことが確認されたので食道皮膚瘻を閉鎖した。その後,問題なく経口摂取できるようになった。</p>

収録刊行物

参考文献 (3)*注記

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