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- 井上 敬一
- 新潟大学大学院医歯学総合研究科機能制御学分野
書誌事項
- タイトル別名
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- Daily thermal stimulation and mitophagy
- オンネツ シゲキ ワ マイトファジー オ ユウドウ スル ノ カ?
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抄録
<p>背景・目的 マイトファジーは古くなったミトコンドリアを新陳代謝することで、心身を健康に保つと考えられている。古来健康に良いとされる温泉入浴もマイトファジーを誘導するのではないかと考え、本研究では温熱刺激によるマイトファジー誘導の可能性を検証した。</p><p>方法 マイトファジー活性モニターマウスに、3週間にわたり毎日温熱刺激を与えた(1日30分40℃)。3週間後安楽死させ、心臓、骨格筋、白色脂肪、褐色脂肪を摘出し、マイトファジー活性、マイトファジー誘導遺伝子発現、ミトコンドリア量を定量した。</p><p>結果 温熱刺激を与えたマウスの各臓器において、マイトファジー活性レベル、マイトファジー誘導遺伝子発現量、ミトコンドリアDNA量、ミトコンドリアタンパク質量に有意な差は見られなかった。</p><p>考察 習慣的な温熱刺激はマイトファジーを誘導しないことが明らかとなった。</p>
収録刊行物
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- 日本健康開発雑誌
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日本健康開発雑誌 44 (0), 63-68, 2023-06-14
一般財団法人 日本健康開発財団