上田万年「P音考」の学史上の評価について

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  • ウエダ カズトシ Pオンコウ ノ ガク シジョウ ノ ヒョウカ ニ ツイテ

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上田万年「P音考」の記述を検討し、従来の学史における評価の問題点を論じた。「P音考」が論拠としているものは近世までの伝統的音韻学に指摘があり、それによって「P音考」より前にハ行子音が〔p〕であったことを主張する学者が存在することを述べた。また、「P音考」は印欧比較言語学の手法を用いていること、「P音考」の結論とグリムの法則との関連性を指摘し、それが後への継承に貢献したことを明らかにした。

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