群馬県のトマト栽培におけるタバコカスミカメを用いたコナジラミ類の防除効果について

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タイトル別名
  • Effectiveness of <i>Nesidiocoris tenuis </i>in Controlling Whiteflies in Tomato Experimental Greenhouses in Gunma Prefecture

抄録

<p>群馬県農業技術センター圃場のトマト栽培(4 月定植)において,タバコカスミカメ(以下,カスミカメ)と農薬を用いたコナジラミ類の防除効果を 2 ヵ年(2020 年,2021 年)検証した。カスミカメは 2017 年に群馬県 伊勢崎市内(群馬県農業技術センター圃場内)で捕獲して累代飼育したものを用い,前年の秋冬から春先にかけて天敵温存ハウス内のクレオメ苗で増殖させた後,本圃のトマトに放飼して定着を図った。増殖に用いたクレオメは,バンカー植物としてトマトの畝端に定植した。その後コナジラミ類を放飼して,トマト複葉におけるコナジラミ類とカスミカメの密度を約 2 週間ごとに調査した。その結果,トマトへの放飼前までにクレオメでカスミカメの増殖が確認され,トマトに放飼した後もトマトに定着して,コナジラミ類の増加が抑制された。カスミカメによるトマトへの影響は,茎葉や果実の一部に加害痕が見られたが,着果数に有意差はなかった。これらの結果から,群馬県でのトマト栽培における農薬散布を併用したカスミカメのコナジラミ類対策の有効性が示された。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390296498036026624
  • DOI
    10.11337/ktpps.69.56
  • ISSN
    18842879
    13471899
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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