膀胱移行上皮癌にHER2阻害剤とCCR4阻害剤を用いて良好な経過が得られた犬の1例

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タイトル別名
  • A Case of Transitional Cell Carcinoma of the Bladder in a Dog Successfully Treated with HER2 and CCR4 Ingibitors
  • ボウコウ イコウ ジョウヒガン ニ HER2 ソガイザイ ト CCR4 ソガイザイ オ モチイテ リョウコウ ナ ケイカ ガ エラレタ イヌ ノ 1レイ

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抄録

<p>膀胱三角部に発生した犬の移行上皮癌にヒト上皮増殖因子2(HER2)阻害剤である分子標的薬のラパチニブを使用したところ169日間の安定が得られた。200日目に増大傾向が認められた際に,ラパチニブに加えて制御性T細胞浸潤阻害薬(CCR4阻害剤)である抗ヒトモノクローナル抗体のモガムリズマブを投与したところ腫瘍が縮小し,部分寛解が得られ334日の生存が可能であった。両薬剤同時投与による副作用はVCOG-CTCAEでの食欲不振がグレード1のみであり,対処可能範囲であり,投与中の状態は非常に良好であった。</p>

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