免疫性末梢神経障害のリハビリテーション医療

  • 山中 義崇
    君津中央病院リハビリテーション科 千葉大学病院

書誌事項

タイトル別名
  • Rehabilitation Medicine for Immune-mediated Polyneuropathy

抄録

<p>免疫性末梢神経障害は,自己免疫の機序により末梢神経の髄鞘あるいは軸索が障害をきたすことにより生じる疾患群である.代表的な疾患にGuillain-Barré症候群や慢性炎症性脱髄性多発ニューロパチーがあり,抗補体薬や免疫グロブリン皮下注射などの新規薬物療法の開発が急ピッチで進められている.リハビリテーション治療の基本方針は,急性期は二次障害予防を主に実施し,病勢のコントロールがついたら速やかに低負荷高頻度の筋力増強訓練を開始することである.実際にはoverwork weaknessを心配するあまりに,必要な運動負荷に達していない症例も少なくない.疲労の評価を行いながら,適切なタイミングで高強度リハビリテーションプログラムに移行することが望まれる.</p>

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参考文献 (10)*注記

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