健康診断データによる生活習慣病6年以内発症のリスクモデル

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タイトル別名
  • Risk Models to Predict the 6-year Risk of Lifestyle-Related Diseases by Health Checkup Data
  • ケンコウ シンダン データ ニ ヨル セイカツ シュウカンビョウ 6ネン イナイ ハッショウ ノ リスクモデル

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抄録

<p>目的:生活習慣病の高リスク者を推定するため,定期健康診断データ・レセプトデータを使用し,生活習慣病5疾病(糖尿病,肥満症,高血圧症,脂質異常症,肝機能障害)の6年以内の発症を予測するリスクモデルを開発した.</p><p>方法:2010年から2016年に定期健康診断を受けた191,458人から,糖尿病では79,414人を学習に,39,778人を検証に利用した.学習データとして健康診断データを,ケース判定の補助情報としてレセプトデータを使用し,ランダムサバイバルフォレストによりリスクモデルを学習した.予測精度向上のため,ランダムサバイバルフォレストの学習パラメータである決定木の数,決定木の深さ,説明変数の数,ノードサイズを最適化した.</p><p>結果:3年以内発症予測のarea under the curve(AUC)は糖尿病で0.96(95%CI, 0.96-0.97),肥満症で0.94(95%CI, 0.93-0.94),高血圧症(収縮期)で0.86(95%CI, 0.86-0.87),脂質異常症(中性脂肪)で0.94(95%CI, 0.93-0.95),肝機能障害(AST)で0.85(95%CI, 0.84-0.86)であった.</p><p>結論:健康診断データのみで予測を実行できる生活習慣病のリスクモデルを開発した.このリスクモデルは予測精度が高く,生活習慣病リスクの層別化に有用であることが示唆された.</p>

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