周産期医療(NICU)における心理支援

DOI
  • 青木 絢子
    杏林大学病院総合周産期母子医療センター(NICU・GCU) 吉祥寺通り花岡クリニック

書誌事項

タイトル別名
  • Psychological Support in Perinatal Care : Evidence from the Neonatal Intensive Care Unit

抄録

<p>周産期は命の誕生という喜びに満ちたときである一方で,さまざまな疾患や家族関係の変化などリスクを伴う期間でもある.この時期の高度で専門的な医療は,周産期母子医療センターが担っており,筆者が所属する新生児集中治療室(以下,NICU)には,早産児,低出生体重児,さまざまな疾患の新生児や乳児が入院している.保育器に入ったわが子を前にして,予期せぬ出来事が起こった戸惑いや,わが子がリスクを抱えて生まれてきた現実に圧倒され茫然としてしまう母親・家族の姿は想像に難くない.また,周産期医療の場は救命救急の場であると同時に子育ての場でもあり,その心理支援は必要不可欠である.しかし,周産期医療に従事している心理職は増加しているものの,その活動内容はまだ広くは知られていないと思われる.そこで今回NICUに勤務する心理職の活動の実際を紹介し,心身医学の原点に立ち返り心理職の職能について検討した.</p>

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 63 (4), 328-331, 2023

    一般社団法人 日本心身医学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390296666497241344
  • DOI
    10.15064/jjpm.63.4_328
  • ISSN
    21895996
    03850307
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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