COVID-19流行時の心療内科の診療体制について
書誌事項
- タイトル別名
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- Medical Treatment System for Psychosomatic Medicine during the COVID-19 Pandemic : Discussion of Patients’ Awareness of Medical Visits and Infectious Disease Countermeasures
- ―患者の受診意識と感染症対策を実施した診療に関する意識からの考察―
抄録
<p>目的:COVID-19流行下に心療内科外来を受診する患者の受診意識と感染症対策を実施した診療に関する意識,心理状態を調査し,COVID-19流行下の心療内科の診療体制を検討する. 方法:2020年5月12日~6月22日,近畿大学病院心療内科外来患者に配布した心理検査とアンケートを後方視的に調査した. 結果:有効回答は142名であり,約4割の患者が心的外傷後ストレス障害(PTSD)のハイリスク群に該当した.感染拡大下でも,約7割の患者が受診を必要と感じており,4割強の患者が通院への抵抗感を感じていなかった.感染症対策を実施した診療に関して,必要と答える患者が有意に多く,抵抗感を感じると答える患者は有意に少なかったが,患者の特徴によって差異があった. 考察:COVID-19流行下でも多くの患者が受診を必要としており,感染症対策を実施した診療は,患者の安心感につながることが示唆されたが,患者の属性や心理状態を考慮する必要がある.</p>
収録刊行物
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- 心身医学
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心身医学 63 (4), 350-362, 2023
一般社団法人 日本心身医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390296666497242752
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- ISSN
- 21895996
- 03850307
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可