秩父市における「町住客室」の活動 : 新しい観光が生み出す中心市街地活性化

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  • Activities of “Machi-jyu Cyakusitsu” in Chichibu City : Revitalization of the city center through new tourism

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抄録

査読付き研究ノート:Refereed Note

研究の概要(和文):中心市街地の空洞化が多くの街で進展している。かつて中心市街地には、居住だけでなく、商業・娯楽や公共サービスなどの都市の機能が集積していた。しかし、郊外にそれらの機能が移った結果として中心市街地が空洞化したのである。この空洞化という課題に対して、「回遊」による観光によって中心市街地の活性化を目指した取り組みが、本稿が紹介する秩父における「町住客室」の実践である。秩父は観光地でもある。だが、町全体ではなく、有名な観光地やお店だけに人が集まってしまうという課題があった。「町住客室」は、町全体がホテルであるというコンセプトの下で、有名店以外のお店も紹介し、秩父の「日常」を新しい観光の対象であると意味づけた。また、2020年以降、COVID-19の影響で観光客が減少する中、仕事と休暇を組み合わせたワーケーションの需要が生まれてきた。複数コワーキングスペースが設置されている「町住客室」はこの需要に応える形で発展した。本稿では、「町住客室」の取り組みをアクションリサーチの手法で調査し、(1)「回遊」という方法、(2)ワーケーション対応に焦点を当てて、その運営と効果について考察した。

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