あいち小児保健医療総合センターにおける副耳584例の検討

DOI
  • 森田 皓貴
    あいち小児保健医療総合センター形成外科
  • 須藤 知里
    日本赤十字社愛知医療センター名古屋第一病院形成外科
  • 森下 剛
    あいち小児保健医療総合センター形成外科

書誌事項

タイトル別名
  • Investigation of 584 Cases of Accessory Auricle in Aichi Children's Health and Medical Center

抄録

<p> 序文:副耳とは口角から耳前部周囲に認められる先天性の突起であり,先天異常のなかで比較的よく遭遇する疾患である。<br> 方法:今回われわれは,2003年から2021年の18年間に当科を受診した副耳症例を対象に初診時年齢,性別,左右,発生数,部位,形状,治療方法,併存疾患について検討を行った。<br> 結果:合計584例に副耳を認めた。初診時年齢は平均9.4ヵ月であった。合計で984個の副耳を認め,部位は耳前部中部に発生しているものが66.7%と最も多く,頬部には4.7%,頚部には3.5%認めた。形状は丘疹状のものが32.0%と最も多かった。治療は全身麻酔手術が41.4%と最も多かった。併存疾患は24.5%に認め,耳に関するものが最も多かった。<br> 考察:発生部位の分布から,副耳は第一鰓弓由来であることが多いと考えられた。また頬耳は多発例が多く,併存疾患を有する確率も高かった。頚耳は耳周囲や頬の副耳とは発生が異なると考えられた。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390296666511527040
  • DOI
    10.57414/jjpnprs.43.6_319
  • ISSN
    2758271X
    03894703
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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