トラック輸送中の振動計測に及ぼすサンプリング間隔の影響

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  • Effects of Sampling Intervals on Truck Transport Vibration Levels

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抄録

わが国の青果物輸送のほとんどはトラックによるものである。輸送中の振動を計測することにより実験室内での再現試験が可能となるが,振動計測の条件により,得られる振動波形が異なったものになることが報告されている。本研究では,トラックの振動を間欠計測する際のサンプリング間隔が振動特性に及ぼす影響を解析し,連続計測と同等の振動特性を得るための条件について検討した。長野から東京までモモ輸送中の20t トラックの荷台後部において輸送行程全振動を連続計測した。ここから一定間隔で振動をサンプリングし,パワースペクトル密度(PSD)解析を行った。サンプリング間隔が長い場合には連続波形とのずれが大きくなり,実際の振動を再現できないことが明らかとなった。一般道路,高速道路ではそれぞれ60 秒毎に4 秒および2 秒以上のサンプリングを行うことによりトラックの輸送環境を再現できることがわかった。この違いは,一般道路が高速道路に比べて輸送中の路面凹凸などによる衝撃波発生の頻度が多いためと考えられた。

収録刊行物

  • 農業施設

    農業施設 41 (3), 103-110, 2010

    農業施設学会

参考文献 (32)*注記

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