全国の薬局薬剤師を対象としたアナフィラキシーに関する知識及びエピペン調剤時の指導についての実態調査

  • 木村 友之
    昭和大学医学部内科学講座呼吸器・アレルギー内科学部門
  • 鈴木 慎太郎
    昭和大学医学部内科学講座呼吸器・アレルギー内科学部門
  • 熊木 良太
    昭和大学薬学部社会健康薬学講座社会薬学部門
  • 岸本 圭子
    昭和大学薬学部社会健康薬学講座社会薬学部門
  • 宇野 知輝
    昭和大学医学部内科学講座呼吸器・アレルギー内科学部門
  • 能條 眞
    昭和大学医学部内科学講座呼吸器・アレルギー内科学部門
  • 島村 美理
    昭和大学医学部内科学講座呼吸器・アレルギー内科学部門
  • 岩住 衣里子
    昭和大学医学部内科学講座呼吸器・アレルギー内科学部門
  • 田中 明彦
    昭和大学医学部内科学講座呼吸器・アレルギー内科学部門
  • 相良 博典
    昭和大学医学部内科学講座呼吸器・アレルギー内科学部門

書誌事項

タイトル別名
  • SURVEY OF KNOWLEDGE ABOUT ANAPHYLAXIS AND GUIDANCE WHEN DISPENSING EPIPEN FOR PHARMACISTS WORKING IN PHARMACIES
  • ゼンコク ノ ヤッキョク ヤクザイシ オ タイショウ ト シタ アナフィラキシー ニ カンスル チシキ オヨビ エピペン チョウザイジ ノ シドウ ニ ツイテ ノ ジッタイ チョウサ

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抄録

<p>【背景・目的】アナフィラキシーショックは生命を脅かす重篤な病態であり,患者はエピペンを迅速かつ確実に使用することが求められる.患者は薬剤師から指導をうける場合がほとんどであり,薬剤師の知識の習熟度や指導内容によって大きく影響をうけるが,これまでエピペンの知識や指導実態に関する調査はほとんど存在しない.今回我々はその実態を把握すべく全国調査を行った.</p><p>【方法】本学外部の調査会社のシステムに会員登録している薬剤師のうち過去にエピペンの処方箋取り扱い実績のある薬局に勤務する薬剤師を対象としアンケート調査を行った.</p><p>【結果】エピペンがアナフィラキシーショックの第一選択薬であることは多くの薬剤師が知っているが,投与経路や第二選択薬の候補など深い知識の習得は不十分であり,処方頻度や処方経験が少ないことが判明した.</p><p>【考察】アナフィラキシーの再発に備えた医師から提示されたアクションプランまで患者と相談が可能な技能や知識を獲得するべくアレルギーの関連学会や,医療従事者向けの講習会などで学修することが望ましい.</p>

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 72 (5), 453-462, 2023

    一般社団法人 日本アレルギー学会

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