ANCA 関連血管炎性中耳炎 10 例の臨床的検討

  • 浦本 怜奈
    国家公務員共済組合連合会浜の町病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科 九州大学大学院医学研究院臨床医学外科学講座耳鼻咽喉科学分野
  • 安井 徹郎
    国家公務員共済組合連合会浜の町病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科
  • 西村 直矢
    国家公務員共済組合連合会浜の町病院膠原病内科
  • 岡部 翠
    国家公務員共済組合連合会浜の町病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科
  • 松永 啓秀
    国家公務員共済組合連合会浜の町病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科
  • 野田 哲平
    国家公務員共済組合連合会浜の町病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科 九州大学大学院医学研究院臨床医学外科学講座耳鼻咽喉科学分野
  • 岡 正倫
    国家公務員共済組合連合会浜の町病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科 みみ・はな・のど 岡医院
  • 吉澤 誠司
    国家公務員共済組合連合会浜の町病院膠原病内科
  • 玉江 昭裕
    国家公務員共済組合連合会浜の町病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科

書誌事項

タイトル別名
  • Clinical course of 10 cases of otitis media with ANCA-associated vasculitis

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説明

<p>2014 − 2021 年の期間において、当院で ANCA 関連血管炎性中耳炎(OMAAV)と診断した 10 例について臨床的特徴を検討した。初診日は 2014 年、2015 年、2017 年が各 1 例、2019 年と 2020 年が各 3 例、2021 年が 1 例で、初診診療科は耳鼻咽喉科が 9 例、内科が 1 例であった。初診から治療開始までの期間は 7 日から 5 カ月で、2014 年初診の 1 例を除き 26 日以内に治療を開始できた。厚労省基準による ANCA 関連血管炎の診断は多発血管炎性肉芽腫症(GPA)確実例が 4 例、GPA 疑いが 6 例であった。肥厚性硬膜炎は 1 例、顔面神経麻痺は 2 例に合併していた。顔面神経麻痺は 2 例とも改善し、生命予後は全例生存中であった。診断基準 2015 が提唱されたことで早期診断が可能になり、内科医と連携した早期治療が容易となった。</p>

収録刊行物

  • 耳鼻と臨床

    耳鼻と臨床 68 (4), 235-242, 2022-07-20

    耳鼻と臨床会

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