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- 岩本 一将
- 京都工芸繊維大学 デザイン・建築学系
書誌事項
- タイトル別名
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- DESIGN DETAILS AND CONSTRUCTION PROCESS OF THE MIKUNI PORT JETTY —FOCUSING ON THE CONTRIBUTIONS OF ESCHER, DE RIJKE, FURUICHI—
説明
<p> 日本の近代港湾史における先駆的な事例である三国港突堤は,設計者であるEscherの図面が未発見であったことから,設計内容に関する詳細は不明だとされてきた.本稿では,Escherの設計図面を発見し,彼の設計を引き継いで事業を実施したDe Rijkeと古市公威の図面を含めた複数の一次史料を分析することで,設計内容の変遷および建設経緯の詳細を明らかにした.EscherとDe Rijkeによって設計・施工が先導された三国港突堤の建設事業は,明治13年の開港式時点で導流堤として十分に機能していた一方で,防波堤としては十分ではなかった.そのため,大波や暴風による被害を完全に防ぐことはできておらず,古市公威が設計に修正を加えたことで防波堤としての機能が補完され,完成に至っていたことが明らかとなった.</p>
収録刊行物
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- 土木学会論文集
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土木学会論文集 79 (7), n/a-, 2023
公益社団法人 土木学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390296829542584960
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- ISSN
- 24366021
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可