Carotid Webによる脳塞栓症再発症例に対し頸動脈ステント留置術を施行した2症例

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タイトル別名
  • Two cases of carotid artery stenting in patients with recurrent cerebral embolism caused by a carotid web

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説明

<p>症例1は55歳,男性.初回塞栓症5カ月後に同一血管領域の塞栓症を再発した.頸部CT angiographyで右頸部ICAに陰影欠損を認め,Carotid Web(Web)による塞栓症と診断した.再発予防に頸動脈ステント留置術(CAS)を行い,術後14日目にmRS 0で退院となった.症例2は48歳,女性.初回塞栓症3年3カ月後に意識障害が出現した.頭部MRIにて右MCA閉塞による塞栓症と診断し,脳血栓回収術を行った.再開通を得たが,右頸部ICAに陰影欠損と遠位の血流停滞を認めた.Webによる塞栓症と診断しCASを行い,術後9日目にmRS 0で退院となった.動脈硬化危険因子のない若年者脳梗塞において,Webが原因となることは以前から指摘されている.塞栓症再発予防のため,以前はCEAを行った症例報告が多いが,近年CASの症例報告も増えてきている.本2症例を含めた過去のCAS症例をreviewする.</p>

収録刊行物

  • 脳卒中

    脳卒中 45 (4), 348-354, 2023

    一般社団法人 日本脳卒中学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (14)*注記

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