『元就公山口御下向之節饗応次第』に記された戦国期毛利氏の饗応献立の再現とその活用

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書誌事項

タイトル別名
  • Recreation and Use of the Menu for the Banquet Held for Motonari Mouri during the Warring States Period Recorded in the <i>Motonari-kō Yamaguchi go-Gekō no Setsu Kyōō Shidai</i>

抄録

<p>本研究は、『元就公山口御下向之節饗応次第』に記された饗応献立の再現の過程と、再現した饗応献立の活用事例を報告するものである。『元就公山口御下向之節饗応次第』には、1549年に毛利元就が大内義隆を訪問した際の6回分の饗応献立が、用いた食器具とともに記されている。</p><p>6回の饗応献立の料理は類似しており、料理の提供順序に規則性が認められた。料理の再現は、毛利氏の家臣、玉木吉保が記した『身自鏡』や、同時期の史料の調理法に従った。調味料は、醤油、砂糖は用いず、味噌、塩、酢、酒、蜂蜜、水飴を用いた。獺(かわうそ)、白鳥等の入手が不可能な食材は、類似した食材で代用した。</p><p>再現した饗応献立は“サムライゴゼン~毛利食~”として商品化され、また、COVID-19感染症拡大により中止となったが、学校給食での提供が予定されていた。今後、観光面、教育面での活用が期待される。</p>

収録刊行物

  • 会誌食文化研究

    会誌食文化研究 18 (0), 27-38, 2022-12-25

    一般社団法人 日本家政学会 食文化研究部会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390296885737165952
  • DOI
    10.50859/jfcj.18.0_27
  • ISSN
    24360015
    18804403
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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