ワシントン大学の高分解能低電力蛍光X線装置とXAFS

DOI
  • 河合 潤
    京都大学大学院工学研究科材料工学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • High Energy-Resolution, Low Power XRF and XAFS Spectrometers of Washington University

抄録

<p>シアトル市ワシントン大学のサイドラー研究室で開発し市販されている,小電力(20~50 W)高分解能蛍光X線分光器とXAFS装置を紹介する.サイドラーらのXRF装置は,15分で合志らが開発した2結晶分光器(kW水冷X線管)とほぼ同じエネルギー分解能の蛍光Ⅹ線スペクトルが測定できる小型真空分光器である.重要な要素部品は,集光性のある分光結晶と安価ながらエネルギー分解能が200 eVの高計数率2次元CMOS検出器である.サイドラーらのXAFS装置は,30分でXANES-EXAFS測定ができる.このXAFS装置はXRFも高分解能で測定可能である.サイドラーがこのような分光器を次々に開発できるのは,安価な3Dプリンタをうまく利用しているからだと言うのが,研究室を訪問した印象である.</p>

収録刊行物

  • X線分析の進歩

    X線分析の進歩 49 (0), 63-70, 2018-03-31

    公益社団法人 日本分析化学会 X線分析研究懇談会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390296918631761152
  • DOI
    10.57415/xshinpo.49.0_63
  • ISSN
    27583651
    09117806
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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