「少女病」という都市の病理 : ある窃視者の眼差しと轢死をめぐって

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  • ショウジョビョウ ト イウ トシ ノ ビョウリ アル セッシシャ ノ マナザシ ト レキシ オ メグッテ

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説明

田山花袋の『少女病』は満員の通勤電車の中で「女学生」を窃視する男の悲劇を描いた小説である。男は「女学生」を眺めている最中、人波に押されて電車の外へと弾き出され、反対側から来た電車に轢かれて死ぬ。本稿は主人公を性的妄想へと尊いた対象である「女学生」に焦点をあて、男の窃視的欲望を解放せしめた通勤電車内における群集と同時代コンテクストの関連を考察する。

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