乳幼児期に肝移植を受けた子どもの家族が退院後に抱く不安

書誌事項

タイトル別名
  • Anxiety of families whose infant children had liver transplantation after discharge
  • ニュウヨウジキ ニ カン イショク オ ウケタ コドモ ノ カゾク ガ タイイン ゴ ニ ダク フアン

この論文をさがす

抄録

<p> 乳幼児期に肝移植を受けた子どもの家族が退院後に抱く不安を明らかにすることを目的として、家族5名に半構成面接を実施し、質的記述的研究方法を用いて分析した。子どもが乳幼児であることから、家族が主体になって健康管理を担う責任を認識するため、医療従事者がそばにいない状況での家族は【感染症や身体症状への不安】、【免疫抑制療法を担う不安】、【医療的ケアを担う不安】を抱いていた。また、健康な子どもと比較して【肝障害による成長発達の遅れへの不安】や、長期入院で家族と離れての生活をしていたことで退院後も【きょうだいに及ぼす影響への不安】を抱いていた。そして、肝移植を乗り越え、在宅療養生活が落ち着いてきたからこそ、将来に目が向けられるようになり、【不確かな将来への不安】が生じていた。移植後早期に、乳幼児期にある子どもの家族が退院後に抱く不安は、家族が健康管理を担うことや子どもの成長発達への懸念が特徴であると言える。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ