高齢者のQOLと紙おむつの使用抑制

書誌事項

タイトル別名
  • Reducing Use of Less Disposable Diapers to Improve Quality of Life for the Elderly

抄録

超高齢社会のわが国では要介護高齢者や下部尿路症状をもつ高齢者も増加し,紙おむつの需要は高い。おむつを装着すると不快感があり,かつ,自尊心を傷つけられる可能性がきわめて高く,毎日の生活の質を損なうものである。排尿日誌や排便日誌を用いた適切な下部尿路症状や便秘・下痢のアセスメントが不必要なおむつの発生を抑制できると考えられる。また,おむつ外しの取り組みは報告されているが,完全に普及はされてない。筆者らの研究では,入院中の高齢患者に対して,おむつ外しが可能か,まずはアセスメントし,次にトイレ誘導や紙おむつに代わるパンツやライナーの選択,リハビリ,排便コントロール等の包括的な排泄ケアを実施した。その結果,対象とした高齢者全員が紙おむつからの脱却が可能となった。入院中におむつ外しを判断し,排泄ケアを多職種協働で実施することが,退院後のおむつ装着予防につながり,おむつ使用量の抑制につながる。

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参考文献 (3)*注記

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