骨盤臓器脱を合併した直腸脱に対する腹腔鏡下仙骨腟固定・直腸腹側固定術の手術手技と短期成績
書誌事項
- タイトル別名
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- Laparoscopic sacrocolpopexy with ventral rectopexy for concomitant pelvic prolapse and rectal prolapse -Surgical technique and short-term outcomes-
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抄録
<p>目的:骨盤臓器脱を合併した直腸脱に対し、腹腔鏡下仙骨腟固定術と直腸腹側固定術を併施した一期的修復術(LSC with LVR; LSCVR)の手術手技及び成績を検討し報告する。</p><p>方法:腹腔鏡操作で直腸前壁、前腟壁、子宮頸部にメッシュを縫合し、仙骨岬角前縦靭帯に挙上固定する。</p><p>成績:2015 年7 月から2023 年4 月に56 例LSCVR を施行した。対象症例は80(43-94)歳で、手術時間190 (106-338)分、出血量0(0-125)mL であった。Clavien-Dindo grade Ⅲ以上の周術期合併症は2 例(3.6%:小腸穿孔、腸閉塞)、再発は直腸脱、骨盤臓器脱それぞれ1 例、計2 例(3.6%)認めた。</p><p>結語:LSCVR は高齢者にも比較的良好な短期成績が得られた。全身麻酔下の経腹手術が可能であれば、骨盤臓器脱を合併した直腸脱の有用な治療選択肢の一つと考えられた。</p>
収録刊行物
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- 日本女性骨盤底医学会誌
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日本女性骨盤底医学会誌 19 (1), 34-40, 2023-01-31
日本女性骨盤底医学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390296962548973952
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- ISSN
- 24348996
- 21875669
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可