男性の前期高齢者と後期高齢者における抑うつ傾向と生活機能の関連

書誌事項

タイトル別名
  • Relationship between Depressive Tendency and Life Functioning in Male Early and Late Elderly
  • ダンセイ ノ ゼンキ コウレイシャ ト コウキ コウレイシャ ニ オケル ヨクウツ ケイコウ ト セイカツ キノウ ノ カンレン

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抄録

<p> 本研究では,体力測定会に参加した地域在住男性高齢者(348人)を対象とし,前期・後期高齢者別の抑うつ傾向と生活機能の関連を明らかにすることを目的とした.前期高齢者を抑うつ傾向群(32人),非抑うつ傾向群(93人)に分類し各測定値を比較した結果,抑うつ傾向群は非抑うつ傾向群に比して,運動時間,眼球注視時間,移動機能,注意機能,手段的日常生活動作(IADL)能力が有意に低値であった.後期高齢者を抑うつ傾向群(58人),非抑うつ傾向群(165人)に分類し各測定値を比較した結果,抑うつ傾向群は非抑うつ傾向群に比して,運動時間,筋肉量,体脂肪率,骨格筋指数,移動機能,IADL能力が有意に低値であった.抑うつ傾向を示す男性高齢者は,年代に共通して運動時間,移動機能,IADL能力を,年代別では,前期高齢者は眼球注視時間,注意機能を,後期高齢者は筋肉量,体脂肪率,骨格筋指数を考慮した保健指導の必要性が示唆された.</p>

収録刊行物

  • 老年看護学

    老年看護学 27 (1), 73-79, 2022

    一般社団法人 日本老年看護学会

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