嚥下造影検査による バイオフィードバック が有効と考えられた小児心因性嚥下障害例

  • 遠藤 拓弥
    東北大学耳鼻咽喉・頭頸部外科 気仙沼市立病院耳鼻咽喉科
  • 本藏 陽平
    東北大学耳鼻咽喉・頭頸部外科 気仙沼市立病院耳鼻咽喉科
  • 香取 幸夫
    東北大学耳鼻咽喉・頭頸部外科

書誌事項

タイトル別名
  • Swallowing Videofluorography Visual Biofeedback in a School-Age Child with Psychogenic Dysphagia
  • エンカゾウエイ ケンサ ニ ヨル バイオフィードバック ガ ユウコウ ト カンガエラレタ ショウニシンインセイエンカ ショウガイレイ

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抄録

<p> 心因性嚥下障害では, 器質的な異常がないものの嚥下機能低下や摂食困難の症状が生じる. 治療に関しては認知行動療法の報告が多いが, 一定の見解はない. 今回, 食物誤嚥による窒息事故の報道を聞いた直後から嚥下障害を呈した8歳女児の症例を経験した. 体重減少もあり, 発症3週目に当院を受診したが, 嚥下造影検査を契機に改善した. 嚥下運動の視覚情報によるバイオフィードバックが生体反応の「学習」だけでなく心身医学的な「気づき」を促すことで症状改善に有効であったと考えられたので報告する.</p>

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