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- 大野智彦
- 金沢大学
書誌事項
- タイトル別名
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- Prolonged dam construction project: Trajectory of the Yamatosaka dam project at Hiji River
説明
日本のダム問題の現状を考える上で、建設計画の長期化は注目すべき現象である。現在、各地で進められているダム事業の中には、構想から数十年が経過している事例がいくつかある。本稿では、そうした事例の1つとして愛媛県肱川流域で建設が進む山鳥坂ダムに注目する。山鳥坂ダムはその構想以降、事業目的の変更や建設凍結など様々な紆余曲折を経て約40年が経過している。ここではそうした山鳥坂ダム建設事業の歩みを振り返ると同時に、(1)ダム事業が長期化するメカニズムとしての経路依存性、(2)環境改善が評価される一方で環境悪化が評価されないという事業評価の課題、(3)手段の目的化といった論点を整理した。
収録刊行物
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- 水資源・環境研究
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水資源・環境研究 36 (1), 29-34, 2023
水資源・環境学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390296995395764608
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- ISSN
- 18839398
- 09138277
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可