看護師によるエンゼルケア実施後の遺体トラブルの発生頻度と葬儀担当者からの要望

  • 今野 真理子
    公益財団法人ライフ・エクステンション研究所付属永寿総合病院
  • 青木 桂子
    独立行政法人国立病院機構東京医療センター
  • 荒木 佑
    地方独立行政法人東京都立病院機構東京都立広尾病院
  • 酒井 瞳
    公益財団法人がん研究会有明病院
  • 竹内 朋子
    東京医療保健大学東が丘看護学部

書誌事項

タイトル別名
  • Frequency of Troubles with the Condition of Deceased Persons’ Bodies, and the Morticians’ Request for Nurses: A Questionnaire on Postmortem Care

抄録

<p>目的:看護師によるエンゼルケア実施後の遺体トラブルの発生頻度と,エンゼルケアに関する葬儀担当者から看護師への要望を明らかにする.</p><p>方法:看護師がエンゼルケアを行った遺体を過去3ヶ月に20件以上担当した葬儀担当者2,538名を対象に,自己記入式質問紙調査を実施した.回答のあった215名のうち,110名分を分析した(回収率8.5%,有効回答率4.3%).</p><p>結果:過去3ヶ月に遺体トラブルを経験した葬儀担当者は75.5%であった.遺体トラブルの発生頻度は「開口(29.4%)」,「その人らしくない髪型(23.6%)」など,顔まわりのトラブルが多かった.葬儀担当者は看護師のエンゼルケアに対して様々な要望を持っていた.</p><p>結論:看護師のエンゼルケアには多くの課題があることが示唆された.故人の尊厳を守り,遺族へのグリーフケアにつなげるためにも,看護師はエンゼルケア技術の向上を図る必要がある.</p>

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