2022年度 理科研究部 活動報告

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Abstract

2023年2月9日、2020年4月に主任になって以来、はじめての対面型の研修が叶った。 この3年で「対面型」や「ハイブリッド型」という言葉に、何の違和感もなくなるほど、世の中の常識が変わった。教育についても、その在り方が問われた3年間だった。 GIGAスクール構想、個別最適な学び、探究など、様々なキーワードが教育界を賑わし、授業の在り方、学校の在り方について様々な議論が行われている。 理科教育の世界も同様な動きがあった。ICT活用に注目が集まった2020年、2021年。理科の本質に立ち返ろうと揺り戻しがあった2022年。そんな3年間であったように思う。 1人1台端末時代になり、子どもの学びの可能性は大きく広がった。それは紛れもない事実であり、理科の授業の在り方そのものを大きく見直そうという動きも必然である。 キーワードは、ICTでも理科の本質でもなく、「学習者中心の学び」だ。学習者視点での授業改革が求められている。 私は、いまこそ我々私学の出番だと考えている。 私学は、日本の小学校のわずか1.1%である。しかし、その1.1%の中にこそ、これからの理科教育の可能性を示すような実践があるのではないだろうか。 我々が研究と実践を積み重ねてきたものが、日本の教育に大きなインパクトを与える時が来たのだ。恐れることなく積極的に発信し、私学の理科教育の価値を高めていくこと、それが我々運営委員の使命だと考える。 この研究部紀要も、私学の発信のひとつの場として機能していくように継続していく。 この媒体は、逐次刊行物として国立国会図書館に納本されている。また、オンラインジャーナルとして、論文検索システム「CiNii」へ登録し、論文をオープンアクセスの形で、インターネット経由で誰でも自由に閲覧できる。同人誌ではなく、学術論文誌である。 理科研究部の伝統と呼べるほどに研究部紀要の刊行が長く続いていき、小学校理科教育を中心に、世の役に立ち続ける存在となれるように努めていく考えである。

Journal

  • Kenkyubu Kiyo

    Kenkyubu Kiyo 4 (0), 1-3, 2023-03-31

    Division of Science research by Tokyo Private Elementary School Association

Keywords

Details 詳細情報について

  • CRID
    1390297139186052608
  • DOI
    10.34516/rikabukai.4.0_1
  • ISSN
    24357561
    24356433
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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