聴覚障害者に対する部屋の明るさの変化による呼吸停止指示の有用性の検討

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タイトル別名
  • Investigating the Usefulness of Breath-holding Instructions by Change in the Room Light for the Hearing Impaired
  • チョウカク ショウガイシャ ニ タイスル ヘヤ ノ アカルサ ノ ヘンカ ニ ヨル コキュウ テイシ シジ ノ ユウヨウセイ ノ ケントウ

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抄録

<p>【目的】聴覚障害者における画像検査において,呼吸停止不良による画質の低下は,画像診断に直結する問題である.音以外による指示の検討はこれまでもされているが,明るさの変化を利用した定量的な検討は少ない.本研究の目的は,部屋の明るさの変化を呼吸停止指示として用いることができるかを検討したものである.【方法】14名の模擬患者を対象にMR装置を用いて,2D FIESTA法とLAVA-Flex法を使用し,自由呼吸下,音声による呼吸停止指示(音声指示),部屋の明るさの変化による呼吸停止指示(明暗指示)にて撮像を行い,比較を実施した.【結果】2D FIESTA法による肝臓上縁の位置変動は,自由呼吸下では位置変動が大きく,音声指示と明暗指示では,位置変動の少ない結果であった.また,LAVA-Flex法による画像は,自由呼吸下ではモーションアーチファクトによる画質の低下は著しく,対して音声指示と明暗指示ではモーションアーチファクトが少なく,両者は視覚評価で有意差はなく同等であった.【結語】部屋の明るさの変化による視覚的な呼吸停止指示は音声による呼吸停止指示と同程度の呼吸停止効果があり,臨床応用が可能であると示唆される.</p>

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