救急搬送された軽症高齢者の社会生活状況を多職種で把握・共有するためのチェックシートの開発

  • 上野 恵子
    京都大学大学院医学研究科社会疫学分野 東京大学大学院医学系研究科保健社会行動学分野
  • 寺本 千恵
    広島大学大学院医系科学研究科周手術期・クリティカルケア開発学
  • 西岡 大輔
    京都大学大学院医学研究科社会疫学分野 大阪医科薬科大学医学研究支援センター医療統計室
  • 近藤 尚己
    京都大学大学院医学研究科社会疫学分野 東京大学大学院医学系研究科保健社会行動学分野 東京大学未来ビジョン研究センター 日本老年学的評価研究機構

書誌事項

タイトル別名
  • Development of a check sheet for understanding and sharing the social and living condition of older people with minor illnesses who are transported to the emergency room by multidisciplinary team
  • キュウキュウ ハンソウ サレタ ケイショウ コウレイシャ ノ シャカイ セイカツ ジョウキョウ オ タショクシュ デ ハアク ・ キョウユウ スル タメ ノ チェックシート ノ カイハツ

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抄録

<p>目的:地域包括ケアでは個人のニーズに応じた支援が不可欠であり,医療現場でも患者の社会的ニーズが顕在化し対応を求められることがある。しかし,救急車を利用して医療機関を受診し入院せずに帰宅する患者にそのニーズを満たすような支援が提供されることはほとんどない。そこで,軽症の救急車利用者のなかでも支援の必要性が高い高齢者の社会生活状況を簡便に把握し多職種で共有するチェックシートを作成した。方法:質問紙調査3回の修正デルファイ法。救急救命士,医師,看護師,医療ソーシャルワーカー,地域包括支援センター職員,保健師が参加。結果:1回目調査は28人(回収率100%),2・3回目調査は25人(回収率89.3%)が回答した。住環境,世帯構成,キーパーソンや介護者の有無,経済状況などの28項目を共有するチェックシートを作成した。結論:実用化に向けて項目の信頼性・予測妥当性の検証や運用プロトコルの構築と効果検証を進めていく。 </p>

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