トンネル内の急性一酸化炭素中毒事故における現場活動ならびに多施設連携

  • 河村 宜克
    山口大学医学部附属病院先進救急医療センター
  • 藤田 基
    山口大学医学部附属病院先進救急医療センター
  • 井上 智顕
    山口大学医学部附属病院先進救急医療センター
  • 山本 隆裕
    山口大学医学部附属病院先進救急医療センター
  • 古賀 靖卓
    山口大学医学部附属病院先進救急医療センター
  • 八木 雄史
    山口大学医学部附属病院先進救急医療センター
  • 中原 貴志
    山口大学医学部附属病院先進救急医療センター
  • 戸谷 昌樹
    山口大学医学部附属病院先進救急医療センター
  • 金田 浩太郎
    山口大学医学部附属病院先進救急医療センター
  • 鶴田 良介
    山口大学医学部附属病院先進救急医療センター

書誌事項

タイトル別名
  • On-scene activities and multi-facility collaboration in acute carbon monoxide poisoning accidents in a tunnel
  • トンネル ナイ ノ キュウセイ イッサンカ タンソ チュウドク ジコ ニ オケル ゲンバ カツドウ ナラビニ タシセツ レンケイ

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抄録

<p>トンネル内で急性一酸化炭素(carbon monoxide,以下COと略す)中毒患者が多数発生した事例において,隣県のドクターヘリコプター(以下ドクヘリと略す)とともに傷病者7例を高気圧酸素(hyperbaric oxygen,以下HBOと略す)治療装置のある4施設に分散搬送したので報告する。トンネル内で作業員が倒れているとの情報で,ドクヘリが覚知要請された。 現場到着時,傷病者はトンネル内で,発電機を複数台持ち込み作業していたとの情報から,急性CO中毒を疑った。傷病者は7例で19〜58歳,全員歩行不能であり,JCS 1桁であった。 経皮的カルボキシヘモグロビン濃度は,測定可能であった4例では30%前後であった。最終的に救急車で直近のHBO治療装置保持施設に3例,次に近い施設に1例搬送した。山口県ドクヘリで2例,広島県ドクヘリで1 例をさらに離れたHBO治療装置保持施設2施設へ分散搬送した。 </p>

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