大腿骨近位部骨折患者の術後7日目における荷重率に影響を与える因子の調査

書誌事項

タイトル別名
  • ダイタイコツ キン イブ コッセツ カンジャ ノ ジュツゴ 7ニチメ ニ オケル カジュウリツ ニ エイキョウ オ アタエル インシ ノ チョウサ

この論文をさがす

抄録

<p>本研究の目的は大腿骨近位部骨折患者において,歩行の再獲得までの時期や歩行様式について,荷重率の観点から術後早期に予後予測が可能かを検討したものである。受傷前は自宅居住し,屋内外を独歩またはT-caneにて自立していた者40例を対象に年齢,性別,手術時間,麻酔時間,手術待機日数,術中出血量術,術後の生化学データをカルテから調査した。それらを術後7日目に73.8%以上の荷重率を獲得した者24例と獲得できなかった者16例の2群に分類し,2群間で各因子について比較検討した。その結果,73.8%以上の荷重率を獲得できなかった群は,術後CRP,WBCのピーク値,術後7日目の荷重時痛が有意に高値であった。そのため,術後の炎症が強い患者は受傷前歩行獲得が難しくなる可能性が示唆された。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ