健康教育教材「けんこうニコニコカード」の開発—親子における利用可能性の検討—

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タイトル別名
  • Development of the health education material, “Kenko Niko-Niko Card”: feasibility for parent and child
  • 健康教育教材「けんこうニコニコカード」の開発 : 親子における利用可能性の検討
  • ケンコウ キョウイク キョウザイ 「 ケンコウ ニコニコカード 」 ノ カイハツ : オヤコ ニ オケル リヨウ カノウセイ ノ ケントウ

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抄録

<p>目的:家庭や保育施設で,遊びを通して知識を身につけ日々の生活を振り返り,生活改善に取り組むことを目指した総合的な健康教育教材「けんこうニコニコカード」を開発した.本研究では,小学校入学を控えた幼児とその保護者による生活改善への取組に利用可能であるかを検討する.</p><p>活動内容:2022年2月下旬~3月下旬の計4週間,小学校入学を控えた幼児と母親54組を対象に,教材を用いたプログラムを実施した.対象者には事前に教材(カード,サポートブック等)を郵送し,家庭において親子で遊び,生活改善に取り組んでもらった.週に1回計4回,オンラインでの無記名自記式質問紙調査によるプロセス評価を行った.</p><p>活動評価:プロセス評価の結果,第1週に教材が最も活用され(98.1%),生活改善へのチャレンジは第4週に最も取り組まれ(88.9%),1週間以上取り組んだ親子の割合は96.3%であった.約9割の母親が「子どもがカード遊びを楽しんでいた(94.4%)」「生活改善チャレンジに意欲的だった(88.9%)」「母親自身も遊び・チャレンジにおける子どもとのやりとりを楽しめた(90.8%)」と回答した.自由記述においても,生活改善のきっかけになった等肯定的なコメントが得られた.</p><p>結論:作成した教材が,小学校入学を控えた生活改善に関心のある親子の生活改善への取組に利用可能であることが示された.</p>

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