ポットと地植えの違いが夏季の土壌乾燥・高温環境下で生育するシラカシのクロロフィル蛍光パラメータに及ぼす影響

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タイトル別名
  • Effects of summer drought and high-temperature environments on the chlorophyll fluorescence parameters of <i>Quercus myrsinifolia</i> grown in pots and in the ground

抄録

<p>夏季の環境変化がポットと地植えのシラカシ個葉の健全性にそれぞれどのような影響を与えるのかを,クロロフィル蛍光パラメータを測定することで評価を行った.連続無降水日数の増加と気温の上昇はどちらもクロロフィル蛍光パラメータに影響を与える要因であったが,その影響はポット(無処理:PD, 潅水処理:PW)と地植え(無処理:GD, 潅水処理:GW)で異なることが明らかとなった.PDはPW・GWよりも,光化学系IIの最大量子収率(Fv/Fm),光照射下の光化学反応の量子収率(ΦII),非光化学消光(NPQ)が測定期間を通して低い値を示した.連続無降水日数の増加に対してPDは強い光阻害を受け,Fv/Fm, ΦII, NPQはそれぞれ減少する傾向を示した.また,測定時の気温の影響をPWとGWで比較した結果,PWは気温の上昇に対してNPQを増加させ,それによってΦIIは高温で大きく減少したが,GWにはそのような傾向はなかった.これらより,シラカシのポット個体は地植えと比べての乾燥・高温ストレスの影響を受けやすいことが示唆された.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390297526583607936
  • DOI
    10.18938/treeforesthealth.26.3_109
  • ISSN
    21897204
    13440268
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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