貿易自由化が日本における牛肉の双方向貿易に与える影響

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タイトル別名
  • Impact of Trade Liberalization on Japan’s Two-way Trade of Beef

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説明

<p>本稿では,牛肉を日本産牛肉(和牛肉と交雑牛肉)および一般牛肉(日本で生産された乳用牛肉と海外産牛肉)の2種類に分類し,製品差別化と双方向貿易を含む空間均衡モデルを新たに構築したうえで,貿易自由化が日本の牛肉貿易に与える影響について計量分析を行った.主な分析結果は,以下のとおりである.第1に,貿易自由化の影響を貿易面から生産面まで最も幅広く受けるのは日本である.第2に,現行の貿易協定によって,日本においては,日本産牛肉の純輸出量の増加は一般牛肉の純輸入量の増加と比べて微小であるとともに,一般牛肉の輸入増加および価格下落を受けて,日本産牛肉の需要量が減少し,価格が下落するため,一般牛肉と日本産牛肉の生産量がともに減少する.第3に,貿易自由化の度合いが高まるほど,日本における上記の変化の程度は大きくなる.</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390297582105780224
  • DOI
    10.11472/nokei.95.1
  • ISSN
    21881057
    03873234
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    journal article
  • データソース種別
    • JaLC
    • KAKEN
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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